毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭りのこと。

もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。

10月31日の夜は夏の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていたが、時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていたのに因み、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン」を作り、魔女やお化けに仮装した子供たちが近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリック・オア・トリート」と唱える。その意味は、「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ」というニュアンスで、訪問される側の大人や家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちはもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりする。お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよいとされており、地域の大人たちと子供たちが交流できる機会になっている。

日本ではただのコスプレイベントとなっている。
最後の一文以外「wikipwdei」より引用

その祭りに乗じ、現実にもハロウィン当日にいくつかの恐ろしい殺人事件が起こっていた…

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9.ラスベガスの7歳男児殺人事件
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 ラスベガスに住む7歳のトニー・バグリーは、1994年のハロウィンの日に、母親と姉とおばと一緒に「トリック・オア・トリート」に出かけた。骸骨の扮 装をしていたトニー君は、通りの角を曲がったところで、マスクをかぶった暴漢にいきなり撃たれ、病院に運ばれたが死亡した。

 犯人はつかまっていないが、ギャングの犯行ではないかと推測されている。トニー君の父親は、息子の死から3年半後、別の事件の殺人罪で連続2回の終身刑を言い渡され、現在服役中だという。
8.パサデナ、3人の少年殺人事件
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 1993年のハロウィンの晩、カリフォルニア州パサデナで、ハロウィンパーティから帰宅途中のエドガー・エバンス(13)、スティーブン・コーツ (13)、レジー・クロフォード(14)の3人が銃撃され殺害された。犯人はギャング集団「Bloods」のメンバーたちだったが、その日、別のギャング 集団に仲間のひとりを殺され、その報復のつもりで関係のないティーンエイジャーの集団に発砲したというのが事件の顛末だった(3人の死亡者に加え、別の3 人も負傷した)。事件から2年後、3名のギャングメンバーが第1級殺人罪で有罪判決を受けた。
7. ナパバレー 2人の女性殺人事件
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 2004年のハロウィンの深夜、ワインの産地として知られる米カリフォルニア州ナパバレーの民家で殺人事件が発生した。ルームメイトだった3人の20代 女性のうち、レスリー・マザラとエイドリアン・インソニアのふたりが刺殺された。もうひとりのルームメイトは階下で寝ており、誰かが2階に侵入してきた音 を聞いて脱出して難を逃れたが、その後戻って血まみれのふたりを発見した。1年後、エイドリアンの親友の婚約者エリック・コップルが犯人として逮捕され た。
6. カナダの18歳女性殺人事件
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 2001年のハロウィンの夜、カナダのブリティッシュコロンビア州アームストロングの鉄道線路脇で、18歳のテイラー・ヴァン・ディーストが、ひどく殴 打された状態で発見された。彼女はその少し前に、「誰かに後をつけられている」とボーイフレンドに対してメールを送ったばかりだった。

 テイラーは病院に運ばれたが、頭部外傷により死亡した。2014年初頭、犯人のマシュー・フォースターが第1級殺人罪で有罪を宣告された。
5. ニューヨークの卵投げ殺人事件
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 1998年のハロウィンの晩、ニューヨークに暮らす21歳のカール・ジャクソンは、恋人とともに、友人宅のハロウィンパーティに参加していた9歳の義理 の息子を車で迎えに出かけた。その際、ティーンエイジャーの集団がいたずらで投げた生卵がカールの車に当たった。それに抗議したところ、17歳のカーティ ス・スターリングが銃を取り出し、そのままカールの頭部を撃ち抜いた。スターリングには20年の実刑が言い渡され、現在も服役中だ。

 米ニューヨーク・タイムズ紙によれば、ニューヨークでは1984年から2010年のあいだに、ハロウィンの「卵投げ」に端を発した殺人または傷害事件が24件以上発生しているという。
4. オハイオ州の一家惨殺事件
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 2010年のハロウィンの日、24歳のウィリアム・リスク・Jr.は、オハイオ州マーティンにあった再婚した父親の家に侵入し、実父とその新しい妻、妻 の連れ子の23歳の息子の3人を殺害した。妻のもうひとりの息子である16歳のデボンが、帰宅して家族の無惨な姿を発見した。父親は頭部に5発の銃弾、妻 は頭部に2発と胴体に1発の銃弾を受けており、息子はハンマーでめった打ちにされていた。発見者のデボンは当初、「ハロウィンのいたずらかと思った」と話 したという。リスク・Jr.には精神疾患の病歴があったが、仮釈放なしの終身刑を言い渡されている。
3.キャンディマン
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 1974年のハロウィンの日、米テキサス州ディアパークのロナルド・クラーク・オブライアンは、8歳の息子ティモシーに、青酸カリをまぶしたキャンディ を与えて殺害した。オブライアンは、娘と3人のほかの子どもたちも同様の方法で殺そうとしたが未遂に終わった。オブライアンには多額の借金があり、息子の 生命保険金目当ての犯行だった。

 その後の逮捕から裁判の過程で、メディアから「キャンディマン」と名付けられたオブライアンは、事件から10年後の1984年、39歳で薬物注射による 死刑を執行された。この事件以降、「トリック・オア・トリート」でもらう菓子に対する不安が広まったことから、オブライアンは「ハロウィンを台無しにした 男」とも呼ばれている。
2. 妻に横恋慕する女に殺された男性
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 1957年のハロウィンの晩、ロサンゼルスに住むピーター・ファビアーノは、「トリック・オア・トリート」の子どもたちが来たものと思って自宅の玄関を開けた。しかし、そこにいたのは、スミス&ウェッソンの38口径リボルバーを構えた仮面の女だった。

 女の名前はゴールダイン・パイザー。ピーターの妻に恋をしたジョーン・ラベルという知人の女にそそのかされ、犯行に及んだという。パイザーとラベルは第2級殺人罪で有罪になった。
1. ロバート・ケネディの甥による15歳少女殺人事件
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 1975年のハロウィン前日、コネチカット州の高級住宅街グリニッチに住む15歳のマーサ・モクスリーは、隣のスケークル家で行われたハロウィンパー ティに参加した。翌日、マーサは自宅の裏庭で、ゴルフクラブでめった打ちにされ下半身を露出した無惨な遺体となって発見された。

 マーサの隣家に住んでいた、事件当時同じく15歳だったマイケル・スケークルが殺人容疑で逮捕されたのは、事件から25年後の2000年のことだ。 2002年、スケークルには有罪判決が下され、禁固20年から終身刑が言い渡された。スケークルは、上訴棄却後の2006年から実際に服役していたが、 2013年に再審が認められて保釈金120万ドル(約1億3000万円)で保釈され、現在は再審を待っている状態にある。

 マイケル・スケークルは、ジョン・F・ケネディ元大統領の弟で、司法長官を務めたロバート・F・ケネディの妻エセル・スケークル・ケネディの甥にあたり、逮捕が遅れたことや再審が認められたことは、その血筋が原因ではないかとも言われている。
 街中がお祭りモードとなるハロウィンだが、夜道を歩くことや多くの人ごみには危険も伴う。その為、治安の悪い場所にいかない、外灯のついていない家には 訪問しない、12歳以下の子供は保護者が同伴すること、もらうお菓子は包装されている市販のものにするなど様々な注意がなされている。