205 本当にあった怖い名無し 2009/04/30(木) 02:21:30 ID:5EUZoB7XO
むかし漏れの小学校にある怪談があった
満月の夜には学校のプールにプールの水を飲みながら月を見上げてニタニタ笑う男がいる、というものだ
当時、消防だった漏れは家が学校のすぐ近くだったので一度この話を確認してやろうと考えた
そして夏休みのある満月の夜、親友のEと一緒に夜の9時に学校のプールまで親に内緒で出掛けた
プールの正面口でなく裏から塀をよじ登って中を覗くと・・・

誰もいない

もともと本当にいると考えてたわけでないので、失望しつつも半分ホッとした気分で中まで入った
しかしプールサイドまで行った漏れ達が見たものは、喰い裂かれた鳩の死体だった
普通に考えれば猫にでも襲われたものと思うが、その時の漏れ達は、ニタニタ男が喰ったものと思いこんでしまった

13pC


やや失望気味だった漏れ達は途端に興奮した
Eは笑いながら「うぉー」とか「キャインキャインキャインキャイン!」と走りながら喚き出す
こいつは普段から調子にのるとこういった変な行動をとるので別に狂った訳ではない
漏れも塀の上に立ってガッツポーズ(漏れは高い所に登るのが好きだっただけで狂った訳ではない)

さて、2学期になって登校したら学校では妙な怪談がうわさになっていた
満月の夜にプールの塀の上で奇声を張り上げて万歳している男がいるという・・・
いったい誰のことじゃ?
だいたい奇声を張り上げたのは漏れじゃなくてEだ
漏れとEはあの時の事はお互いに秘密にしようと約束し、その後卒業、Eは関西に引越しその後は知らない

アレから七年、いま小学校に行ってる妹が学校に伝わる七不思議として、
「満月の夜にプール場の塀の上をケタケタ笑いながら走り回る男」の話を知っていた
見てしまうと塀から飛び降りて追いかけて来るらしい

お~い、E、なんか漏れら伝説になっとるぞ!