957 :本当にあった怖い名無し:2009/04/06(月) 00:26:36 ID:LWXeSszF0
私、青森に住んでいる者なのですが、ちょっとローカルなネタを提供させていただきます。

みなさん、イタコって恐山にしかいない、と思っていませんか?
そして、バラエティなんかでネタにされるように、みんなインチキだと思っていませんか?
でも、イタコは恐山だけではないのです。
そして、みんながインチキとは限らないのです。

Japan_A05_Itako


津軽地方にもイタコがいるのです。
伝統的に、目の見えない女の人がなるケースが多いそうなのですが、
昔は目の見えない人の一部が、津軽三味線を弾いて家々を回る『ボサマ』と呼ばれる門付け芸人になり、
感覚の鋭い人がイタコになるそうです。
まあ、現在ではほとんどいないようですが。

実は、友人の祖母が数少ない津軽イタコの生き残りということで、教えてもらった話です。

津軽イタコは、恐山のイタコのように組織だっていないので、あまり有名ではないのですが、
地域の年配の人たちには当然知られており、いろいろ頼まれることがあるそうです。
ところが、みなさんがイメージしているような、霊を降ろしてどうこうという感じではなく、
普段は、どちらかというと占い師に近いみたいです。(もちろん、恐山のイタコのように霊を降ろすこともできます)
友人も幼い頃から、おばあちゃんの不思議な力を目の当たりにしており、
(無くした物を見つけるとか、当事者しか知らないことを言い当てるとか)
深く信用していたそうです。


958 :957:2009/04/06(月) 00:31:39 ID:LWXeSszF0
数年前、津軽地方の某市で、市議会議員が殺される事件が起きました。

津軽市議会議員殺人事件

事件の概要

19日午後2時45分ごろ、青森県つがる市下牛潟町の自宅で、同市議で消費者金融会社経営の笹田保さん(55)が頭から血を流して死んでいるのを訪れた同社従業員2人が発見し110番した。
青森県警つがる署は殺人事件の可能性が高いとみて捜査を開始した。調べでは、笹田さんは2階寝室の床に倒れ、頭などに複数の外傷があったという。
笹田さんは1人暮らしで、普段から玄関の鍵をかけていなかったらしい。
18日夜には笹田さんの自宅で、笹田さんが数人のつがる市議らと酒を飲んでいるのが目撃されていた。
笹田さんは87年から旧車力村議を5期務め、05年2月の町村合併で同市議となった。
在任特例期間満了に伴う今年1月の市議選で初当選し、現在は経済常任委員を務めていた。
現場には物色された後があり、書類などが散乱していたが現金は手付かずだったようで強盗を装った可能性が高い。


犯人の手がかりもない、というニュースを見ていた友人は、おばあちゃんに、
「おばあちゃんって、こういう死んだ人の霊を呼び出して、犯人知ることとかできないの?」
と、なにげなく聞きました。
すると、おばあちゃんは、
「いつも身に着けていた物とか無いと、人の霊を降ろすことはなかなか難しいんだよ」
と答えました。
「なるほど、そんなもんなんだー」

友人もなにげなく聞いたことなので、その程度で話が終わるはずでした。
ところが、やたらと神妙な声でおばあちゃんが、
「でも、もし縁がある物を持ってきても、この人の霊は降ろせないけどね」
と言いました。
驚いた友人は、「どういうこと?」とおばあちゃんに聞きました。
「この人は、とても多くの人に恨まれて死んだので、魂が地獄に堕ちてしまった。
 こういう人の霊を呼び出すことはできない」
と、おばあちゃんは厳しい顔で言いました。

後からわかったことですが、この殺された市議会議員は副業で(正業なのか?)貸金業をしており、
多くの人から恨みを買っていたようなのです。


959 :957:2009/04/06(月) 00:34:30 ID:LWXeSszF0
「確かに、実際に殺した犯人は一人かもしれないけど、何十人という人間の恨みが渦巻いている。
 だから、もし犯人を知っている人がいたとしても、証言も出てこないし、証拠も出てこないよ。
 何十人もで殺したのと同じようなものだよ。
 だから、この事件は絶対に解決しないよ」
と言うおばあちゃんの言葉に、友人は心底恐ろしくなったそうです。
どうやら2009年現在でも、この事件は未解決のままのようです。

以上で終わります。
なお、会話部分はわかりやすくするために、標準語で再構成しました。
(津軽弁を文章にするとさっぱり理解できないですからね)