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195 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 15:35:09 ID:p9DM/niP0

狐が、狐が可哀想すぎる....。
村の連中なんか皆殺しにしちゃえ!


196 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 16:02:08 ID:jArUlz+o0
すばらしい大作だ!これこんな所に発表しちゃっていいのか?
もう少し状況描写を増やして水増しして、ライトノベル系の賞に応募したら、
めちゃくちゃ金になるんじゃないのか?
っていうかアニメでみてえええええええええええええええええええ



199 :156:2008/07/27(日) 17:27:46 ID:EfKEngun0
狐と与作の戦いは激しく、周囲の木々は狐の尾に砕かれ、その音は周囲の村々に響いたという。
与作は何度も打ちのめされたが、その度に立ち上がり狐を槍で突き刺した。
そしてついに、与作の槍は狐に致命打を与え、狐は崩れ落ちた。
狐は嬉しそうに、
「強かったよ・・与作。さあとどめを刺しておくれ」
与作は、
「もういいだろ・・狐、おめえは最初からおらを殺す気無かったんだろう?」
狐は首を振り、
「いや本気だったさ。ただ無意識に手加減をしていたらしい」
与作、
「そういえば、狐と本気で喧嘩したのは初めてだったな」
狐は微笑を浮かべて、
「そういえば、そうだな。お前に嫌われるのが怖くて、無意識に媚びてたのかもな。
 幸せすぎて気が付かなかったけど」
与作は笑いながら、
「それはよかっただ。狐と本気で喧嘩したら、おらが勝てる訳無いしな」
狐は、
「おいおい私は本気だったんだぞ」
与作と狐は互いを見合って、笑い合っていた。
それは二人とも、とてもいい笑顔だったらしい。

笑い終わると、狐は自分の尾をひとつ食いちぎり、与作に投げた。
与作は驚いて、
「狐、何馬鹿なことをしているだ!」
狐は、「馬鹿な事じゃ無い。尾の一つも無ければ、私が死んだ証にならんだろう?」と言った。
与作は薬を取り出して狐に塗りながら、
「馬鹿を言うな!一緒に帰ろう」
狐は悲しげに首を振り、
「私は罪を償わなければいけない。それは、狐としての生を捨て神になる事だ。
 そして神になって、お前と真作、気に入らないが村の連中達の係累を守護する事だ」
与作は鼻水を流しながら号泣し、
「わけわからないだ狐。おらはもうお前と離れたくないだああ!!」
狐は泣きながら、
「ごめんね与作。でもね、それが私達一族に伝わる掟なの」
与作と狐は互いに抱き合い泣きあった。


200 :156:2008/07/27(日) 17:37:43 ID:EfKEngun0
狐は最後に与作に問うた。
「与作、お前の願いはなんだ」
与作は一番の願いは叶えられないと気が付いていた。
だから答えた。
「狐と真作と、娘と長男と死んでいった皆と、それ以外の皆の幸せだ」
狐は懐かしげに笑うと、
「欲張りな望みだな。しかしお前らしい。良かろう、その願い叶えよう」
そう言って狐は姿を消した。

その後、与作は狐と娘、それ以外の死んでいった者達の供養の為に出家した。
真作は村長の家の養子になって、次代の村長となった。
与作は死ぬ前に、真作に狐との出会いから始まる事件の顛末を伝えたという。

なお、狐の尾と槍は、いくども他人の手に渡ったが、何故かうちの家系の誰かの手に戻って来るらしい。
ちゃんと実家に両方ともあるが、狐の尾は純金のような金色で、触り心地は普通に動物の尾のように思える。
まあ作り物だと思うんだが。
槍の方は、1000年位前の良品らしい。

これで、ばあちゃんから聞いた与作と狐の話は終わり。
まあ真実は不明だが、これがうちの家に伝わるお話だな。
これ以降も子孫達の話は続いていくけど、その中で狐らしき存在も度々出てきたりする。

最後まで読んだ皆様、ご苦労様でした。


202 :156:2008/07/27(日) 17:51:18 ID:EfKEngun0
>>195
おれも物語内とはいえ、事実を知りながら与作を騙し続けた村長に怒りを感じたな。
というか、厄介者も殺せたし跡継ぎも手に入れたし、実はこいつが黒幕だったんじゃなかろうか?

>>196
お世辞でも、口伝で伝えた人達も喜ぶと思います。
でもまあ、こんな感じの話は沢山あるだろうから、賞は無理だと思います。
むしろこの話で賞を取れる位の筆力のある人なら、是非とも書いてほしいなあ。
著作権とかは誰も要求しないから。


204 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 18:09:28 ID:VWpGZa7K0
書いてくれてありがとう!すげー面白かった。
尻尾と槍見てええええええええええ!
個人的には与作が一番怖かったな。ある意味狂人だと思った。狐が屈するほどの。

子孫達の話もwktkしてるんで、もし気が向いたら書いてほしいな


205 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 18:24:54 ID:UDfJXRte0
獣の槍だーww


207 :156:2008/07/27(日) 18:54:56 ID:EfKEngun0
正直言って子孫の話は・・・
基本的に、

加護が原因で権力者の寵愛を受ける。

権力者の息子か側近が、うちの家系の人間が権力者を狂わせてると判断

権力者を殺害もしくは失脚させて、うちの家系の人間を放逐もしくは根絶やしにしようとする。

逃げる

家族とかが捕まる場合があるが、基本的には援助者のおかげで逃げ切る

どこかの村に居つく、もしくは旅芸者とかになる

振り出しに戻る

・・・になるか、
加護を過信して無謀な事に挑戦して失敗した奴が、逆恨みして変な噂を立てられたり、
他の奴に加護の事を話して、知った奴に拉致監禁とかのパターンだしなあ。
それでも良いなら、書きますが


208 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 19:45:02 ID:ue2DKizP0
>>207
そちらの差し支えさせなければ、是非お願いします!


210 :156:2008/07/27(日) 19:51:42 ID:EfKEngun0
>>204
与作は確かに狂人だな。
というか、エゴが凄く少なすぎるんだよな。
とはいえ、人としての歪みなんて誰にでもあるし、実は自称普通の奴の方がおかしい場合が多いよなあ。

>>205
まさかここでその名を聞くとは。
そういえばあまりに嘘臭いから、与作と狐内ではかかなかったけど、
狐の一族には酒池肉林をやった奴とか、葛葉とかいう名を人間から貰った奴が居るらしい。


213 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 20:02:27 ID:OGhZebLQ0
>>156
興味深いですねー

平安時代くらいの話なのですか?


214 :156:2008/07/27(日) 20:49:37 ID:EfKEngun0
>>208
わかりました準備が出来次第、投下させていただきます。

>>213
いえいえ、皆で盛り上げるスレですから、そろそろ自分がKYとか言われそうです。

>>213
狐と与作の話が事実であったと仮定した場合、
正確な年代はわかりませんが、源平合戦の前ではないかと思われます。
なにせ、負けた源氏の武将を助けて看病したせいで、
真作から5代経った後の子は、その武将に拉致監禁されるはめになるのですから。


215 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 21:16:17 ID:OGhZebLQ0
>>214
>なにせ、負けた源氏の武将を助けて看病したせいで、
>真作から5代経った後の子は、その武将に拉致監禁されるはめになるのですから。

それはすごいですね!
1000年前という槍の伝来とも符合します。
その、狐と戦ったという槍ですが、日本の槍の原型の菊地槍でさえ12世紀に誕生しました。
あなたが今お持ちの槍は、一世紀以上その起源をさかのぼる品です。
しかもそれが荘園制の農民の所持した槍だとは、定説を覆す大発見だと思います。


217 :156:2008/07/27(日) 21:28:59 ID:EfKEngun0
>>215
うーむ・・・
それじゃあやっぱりあの槍は偽物だという事でしょうか?
ただでさえ固有名詞を極力排除した口伝ですから、信憑性は薄かったんですが。

そういえば、1180年あたりの飢饉の時に、
与作の子孫の住んでいた村は、豊作とまで言えないが収穫が良かったせいで捕まったそうですが、
これも嘘なのでしょうか?


218 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 21:38:09 ID:y7UqDbAvO
>>214
口伝の伝承なんてそんなもの。
槍の伝承があるだろうが定かではないだろう。
伝言ゲームで細部の信憑性は怪しいだろうね。
遺されてる槍があるとしたら、代々憑き物預かりしていたみたいだから、
その手のモノがいつのまにか変化したものだと考えるのが妥当でしょ?


219 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 21:53:13 ID:VWpGZa7K0
>>218
「憑き物預かりしてる」って言ってたのは、516とは別の人だよ
火の神に祟られて呪いも祝福も効かない一族の方


220 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 22:05:02 ID:y7UqDbAvO
>>219
>>218だけど、そうだっけ?スマソ。

それだけの口伝があるなら、縁起帳とかないのかな?
江戸期以前のモノとかだと、民俗学者が欲しがるだろうな。
郷土史研究家に頼んで編纂してもらえば?


222 :156:2008/07/27(日) 22:22:11 ID:EfKEngun0
>>220
実家の方に、200年前の先祖がまとめた、自身の家系の話や自身の家系の研究書とかは多数置いてあります。
保存状態が悪くなると困るので、倉庫の奥に眠っているみたいです。

うーん、ばあちゃんが絶対に反対するし、親父も許可しないと思う。
ばあちゃんは、この呪いじみた加護を気味悪く思ってるし、
自分達の名前が世間に出たら先祖の二の舞になると、本気で思っているからなあ。


223 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 22:54:53 ID:ue2DKizP0
>>222
実際、自分自身で、「周りの人に加護がいってるなぁ」って思うことある?
もしよければ訊きたいんだけども。


224 :156:2008/07/27(日) 23:07:22 ID:EfKEngun0
>>223
正直言って、先祖達と比較するとたいした事は無いがいちおうある。
たとえば、小学校の時に中学受験の為に塾に行ったが、
そこの塾では、例年だと基本的に第三志望までに入れるのは30人中5人位らしくて、
偏差値70以上の所に入れた奴は10年に一人位らしい。
しかし俺の時は、33人中30人が第二志望以内で、偏差値が70以上の所に入れた奴は4人居た。
ちなみおれは第三志望で、残り二人は途中でやめた奴だ。

後は、友人が全員希望の大学に入れたり、友人の親が宝くじで大当たりして借金の完済に成功した位だな。
まあ偶然という事も考えられるけどな。

『【家系にまつわる話】月姫とソウタ』へ続く